タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第10回 日豪プレス 6月号掲載 「ワイルドワサビ」のアッシュグローブ

先月号で紹介したアンバースの館からグルメ街道をさらに南に20分ほど下ったエリザベスタウンにアッシュグローブのチーズ工場がある。このあたり一帯はタスマニアの酪農地帯で、このアッシュグローブを経営するベネットファミリーは、入植当時から続く5世代目の酪農一家である。広大な牧草地に約1000頭の乳牛を放牧して牧草だけで牛乳を生産し、かっては作った牛乳を大きな輸出用のチーズ工場に原料乳として販売してきた。安い乳価でよその工場に販売するよりは、自らチーズを作ることができないかと考えたのが現在の社長の娘、ジェーンさんであった。
彼女は自ら英国に渡って
2年間チーズの製造方法を学び現在の場所でチーズ造りを始めた。1993年のことである。アイデアマンの彼女は、英国で学んだ技術をもとに工夫を重ね地元の様々な素材を加えて新しい味のチーズを創り出した。その代表がワサビチーズ、その名を「Wild Wasabi」。 まさに本物のわさびの根と葉がたっぷりと使用されている。

実はタスマニアのわさび作りも彼女のチーズ造りとほぼ時を同じくしてスタートしている。
1994年タスマニア農業省の主導で始められたプロジェクトで、低温で水のきれいな環境でしか生育できない作物、そして量がかさばらず高単価な作物ということで日本から始めて苗が導入された。島の州タスマニアは、地の利が悪いので運送コストのかかるものは輸出に適さないのである。
このワサビに関心を持ったのがファークア氏でロンセストン北部にパイロットファームを作って生産を開始した。しかし、このデリケートな作物の生産は容易ではなく、茎が黒くなる病気の克服など様々な障害と闘いながら生産の技術を確立した。


こんなワサビをチーズに混ぜたらと考えたのがジェーンさんであった。最初はこのチーズを日本への売り込みのためと考えたようであるが、作ってみると地元の人々に大きな人気となってしまった。アッシュグローブのチーズ工場はこのグルメ街道の最大の人気スポットであり、このわさびチーズはアッシュグローブの人気アイテムのひとつになっている。

さて、ワサビの方であるが、最近では生産者の数も増えて豪州の大都市のレストラン向けに販売が行われている。日本向けの輸出という段階には至っていないが、希望の方はウエブサイトを通じたメールオーダーでワサビの根と葉っぱのセットが購入出来ます。是非、Shima Wasabi というサイトを訪問してみて下さい。

上の写真:雌牛のマネキンに囲まれたアッシュグローブのチーズ工場(近隣の小学校の子供たちの作品)
下の写真:ワサビチーズと工場の内部

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