タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第11回 日豪プレス 7月号掲載 驟雨と緑の沃野 スタンレー

スタンレーは雨の多い町だ。町の中のモーテルに宿泊していると夜中にいつもトタン屋根をたたく大粒の雨の音で眼を覚ます。
ここはタスマニアの北西端に位置し、北のバス海峡に向けて突き出た半島の途中にある小さな港町。南のエアーズロックと呼ばれる「ナット」に隣接する町として有名だが、空港のある所から離れているので立ち寄るには多少時間がかかる。それだけに人の少ないタスマニアの中でもさらに密度が低く、時間を忘れて長逗留をするには最適の所といえる。

スタンレーの魅力のポイントの一つは、メルヘンチックな町の佇まい。端から端まで歩いても数百メートルのメインストリートの両側に古くて、カラフルでやさしい雰囲気の建物が立ち並んでいる。入植当時に造られた砂岩作りの重厚な建物もある。軒先にソフトクリームの作り物が付けられたお店はミルクバーだ。町の家並みを展望できる高台の花壇に囲まれた小さなカフェは昼食かお茶のスポットにおすすめ。 朝は、日の出とともに起き出してナットの山に登ってみよう。標高150mの岩山には頂上までリフトも運行しているが、歩いて登っても15分程度。朝食前の散歩には最適だ。急な斜面に刻まれた登攀道路から、海からの朝日を浴びてかがやく木造平屋作りの住宅地と無人のビーチが眼下に展望できる。頂上からの周囲360度の遠景ももちろん素晴らしい。
逆にこのナットの岩山とスタンレーの町とを良いアングルで展望できるポイントがある。この町の歴史を物語るハイフィールド邸の建つ丘の上だ。
1835年に造られた石造りの建物は、英国本土から大きな開発の夢を持って設立したヴァン・ディーメンズランド社の本社として造られたものだ。この会社は、北西端のグリム岬からスタンレーに至る広大な大地を切り開いて牧畜業を確立せんとしたが、過酷な気候条件に阻まれて挫折した。ハイフィールド邸とその周辺の史跡は当時の姿をそのままに丘の上に密やかに建っている。朽ち果てた砂岩の外壁と、その周りの放牧地で草を食む羊群のかなたに見えるナットの風景からは、入植以降の風雪に耐えて過ごしてきた長大な時間の流れを感じることが出来る。

スタンレーにはどうかゆっくりと時間を取って滞在してみていただきたい。雨を持ってやって来る偏西風の吹き抜けるこの付近は、年間を通じて牧草が茂る緑の沃野だ。この緑の沃野に囲まれたリトルタウンをベースに、周辺にロッキーケープ国立公園、ウールノース大牧場、ディスマルスワンプ、ディップの滝、オットセイ見物クルーズなど数多くの観光ポイントがある。 

上の写真:左から ハイフィールドの史跡とナットの姿、ナット空撮、スタンレー周辺の牛たち
下の写真:メルヘンチックな佇まいのスタンレーの町

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