タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第17回日豪プレス 2010年1月号掲載 野草の宝庫 ウエリントン山

ホバート空港に到着して3号線のハイウエイを市内に向かって下ってくると、やがて真正面に頂上に高い塔の建つ山が見える。これがホバートのランドマーク、ウエリントン山。標高1270mで港の後ろにそびえ眼下にダーウエント川の河口一帯を見下ろしている。この頂上展望台は、ホバートの周辺部の一帯をパノラマで展望できる素晴らしい絶景ポイントだ。
景色も素晴らしいが、この山の魅力は、まるでタスマニアの自然の縮図のような場所だということ。州都の中心からわずか数十分の距離にありながらまさにタスマニアの原生の自然の片鱗を味わうことが出来るのだ。頂上直下に見えるオルガンパイプと名付けられた柱状節理の岩盤はクレイドル山の頂上部分と同じ粗粒玄武岩。垂直に切り立った高さ120mの岩壁は、ロッククライマー達の格好の標的ともなっていて、大小合わせて100近いコースがある。実際にこの付近に登って行くと風化した岩の塊とその集積が随所に登場し原生地域のような荒々しい景観が展開している。
もうひとつのこの山の楽しみは豊かな植生だ。
1930
年代の経済不況の雇用対策で作られた細い曲がりくねったピナクル道によって、短時間で頂上まで到達できるが、標高がほとんどゼロのホバート市街から一気に1270mを登って行くので、この高度差に応じた植生の変化をつぶさに観察することが出来るのだ。標高400mのファーンツリー辺りにはレインフォレスト、そこから720mのスプリングスの辺りまでは豊かなユーカリの森、そして800mから1000mのシャーレーにかけては、道路が左に巻いて日当たりのいい北向き斜面に変わり、色とりどりのワイルドフラワーが楽しめる。更にこの上は寒さに強いスノーガムが強風に傾いて立つ潅木帯となり、やがて森林限界、高山植物帯となる。
春先に咲くドラゴンヒース、初夏に咲くピンクのアイブライト、夏の頂上付近で見られるスノーデイジーや地面を這うティーツリーなど、ウエリントンならではの野草も多い。

標高1000mのシャーレーでは是非車を止めて周辺を歩き回って見てほしい。様々なワイルドフラワーに加えて、可憐なランの仲間が咲いているのも発見できる。
頂上にある展望デッキは、まさに真東を向いている。
元旦の朝、夜明け前に登って初日の出を拝むにはおそらく最高の場所であるが、年間を通じて雲がかかっている日が多く、見えないリスクも大きい。また低温強風の時が多く、お出かけの際には暖かい服装をお忘れなく。

上の写真:左から 頂上近くからの展望、夕日を浴びた頂上最高点、カスケードビール工場とウエリントン    
下の写真:左から ピンクマウンテンベリー、パイナップルグラス、ピンクのアイブライト


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