タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第24回日豪プレス 2010年8月号掲載 草原の国立公園 ナラウンタプ

ナラウンタプは北岸に位置する草原の国立公園で、タスマニアの野生動物の楽園だ。デボンポートから車で30分、ロンセストンからでも1時間弱の立ち寄りやすい場所にある。バス海峡に面する2つのビーチに沿った面積4349haのタスマニアでは小型の国立公園だが、野生動物の豊かさでは他に類を見ない。
かつては、アスベストス国立公園という名前で知られていた。近くにアスベストが採れた山脈がありこの名前が付けられたものだが、この山脈がこの国立公園を形成していたわけではなかったので、2000年にアボリジニの言葉を取って現在の名前に変えられた。世の中で、アスベストスのイメージが悪くなったことと、この付近はもともとアボリジニ達の重要な生活の場であったことがその理由だ。公園内を走る自動車道路の終点付近からベイカーズビーチに出てみると今でも彼らの生活の跡の貝塚が随所に散見される。

さてここの最大の特徴である野生動物についてお話しておこう。この国立公園ではタスマニアにいるほとんどの野生動物たちが比較的簡単に観察できるが、特に注目すべきはまず、カンガルー。クレイドルを始めとするタスマニアの各地の公園ではワラビーの仲間は簡単に出てくるのだがカンガルー達を見つけるのは容易ではない。ここには、このタスマニアのカンガルーの代表フォレストリーカンガルーが草原の彼方で遊んでいる。時として立ち上がった2匹のルーたちがお互いにボクシングをして遊んでいる様子が見える。
次に登場するのはウオンバット。彼らは、日暮れ時の公園に入っていくと入り口付近の各所でのそのそと草を食んでいる様子が見え、近寄っていっても逃げようとはしない。暗くなる前に訪問すれば、夕方の光の中で写真を撮ることも容易だ。野生のタスマニアデビルは通常、観察するのは非常に難しい。ここでは、このデビルすら暗くなった後、登場するのに出会うことがたまにあるようだ。かって、筆者はある日本のテレビ番組の撮影のために公園内のバンガローに泊り込み、深夜、れき死した動物の肉を求めて集まってくるデビルの生態を撮影したことがある。こんなことが、町から程近い場所で出来るということがこの場所の動物たちの豊かさを証明している。

日中の気温の低い8月から10月にかけては、ウオンバットが昼間でも巣から出てくる時期でもある。ベイカーズビーチ沿いの草原を歩いて見ると真昼間から巣穴の付近を出没する重量級のその姿が観察できることだろう。

上の写真:左から ナラウンタプの草原、ビジターセンター、アーチャーノブの頂上からの展望
下の写真:左から ウオンバット、フォレストリーカンガルー、デビルの食事シーン


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