タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第25回日豪プレス 2010年9月号掲載 カモノハシの首都 ラトローブ

デボンポートの港から、蛇行するマージー川を9kmほど遡ったところにラトローブの町はある。 この町のうたい文句は「カモノハシの世界の首都」、町の入り口のハイウエイにはそんなユニークな看板が立っている。
カモノハシは水鳥の嘴のような口を持つ珍しい動物で、卵で産まれる原始的な哺乳類として、ハリモグラと並んで世界にこの
2種類しか存在していない。18世紀の終わりごろ、この動物の標本とスケッチが初めて大英帝国に送られたとき、英国の科学者たちは「これはいくつかの動物を組み合わせて作った偽物だ」とすぐには信用しなかったらしい。

ラトローブの町の歴史は古い。クレイドルから流れ出るマージー川の下流域に位置し、入植当時は唯一この川を渡ることができるポイントということで開発がすすんだ。一時は、タスマニア北岸の港としてタスマニアで3番目の大きさの町にまで発展したが、ロンセストンからデボンポートに鉄道が通じると共に衰退がはじまったとのこと。このマージー川には、当時から現在に至るまでこの貴重な生き物カモノハシが多数生息しているのだが、この町がその動物の首都を自称するようになった背景には次のような話がある。

町の衰退後、マージー川の河岸域は相当荒れ果ててしまっていたらしい。 外来植物の柳がはびこり、港湾施設の残骸が放置され、雑草が生い茂っていたのだ。1992年ごろ、この町の有志が立ち上がってグループを作り環境復元の活動を始めた。柳を取り除き、川筋を整え、本来の野生植物を植えた。 現在、その努力が実って豊かな固有の植生が復活して自然保護地域が作られた。その名はWarrawee Forest ReserveWarraweeとはアボリジニの言葉で「豊富」を意味し、野生植物の植生の豊かさを表したものだという。

この公園を訪問すれば、この貴重な動物カモノハシとの遭遇も容易だ。延長5kmにも及ぶウオーキングトラックと出会いのための観察ポイントが設置されている。この復元グループのメンバーによる見学ツアーもあり、町の中のカモノハシの大きな看板が上がったインフォメーションセンターでその予約を受け付けている。

ラトローブの見所はカモノハシだけではない。周辺には、76棟の文化財に指定を受けた建物が残っている。中心部の通りを歩いてみると歴史を感じさせる趣のある建物が連なっています。また、忘れてならないのは、「Australian Axeman’s Hall of Fame」。 そう、ここにはオージー伝統のウッドチョッピングの殿堂博物館があります。是非、タスマニアが生んだ世界チャンピョン、David Fosterの偉業に触れて見て下さい。

上の写真:左から 町の郵便局、町の入り口の看板、ルーカスホテルと巨大なカモノハシ
下の写真:左から ワラビーリザーブのカモノハシウオーク、ツアーの予約案内、付近を流れるマージー川


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