タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第27回日豪プレス 2010年11月号掲載 お試しあれ タスマニアのマガキ

グルメアイランドのグルメのひとつはオイスター。古来、タスマニアの沿岸部には野生の牡蠣が多数生息し、タスマニアアボリジニの重要な糧であった。東側の海岸線の随所には現在でもその生活の跡の貝塚が残っていて、大量の牡蠣殻が埋まっている。もっとも、現代のわれわれが口にしているのは、この野生の牡蠣とは相当異なるものだ。今日は、このタスマニアの牡蠣についてお話をしよう。

ご承知のとおり、現在世界で食べられている牡蠣のほとんどは養殖で、そしてそのほとんどすべては、日本生まれのマガキ(Pacific Oyster)である。タスマニアの牡蠣も例外ではなく、1947年に戦後の賠償のひとつとして日本の広島と熊本のマガキが導入されたのが始まりとのこと。現在は、このマガキを使った養殖がひとつの産業として確立され、タスマニアのみならず豪州各地のグルメの舌を楽しませる産物に成長している。

同じマガキでも、このタスマニアでの養殖方法は日本のそれとは若干異なる。日本の牡蠣が、海の中で自然に生まれた稚貝を付着させて採取する天然採苗であるのに対し、ここタスマニアでは人工孵化によって稚貝を得る。孵化場のタンクの中で誕生した幼生が約9ヶ月をかけて5ミリ程度に、さらに養殖場で1年から2年をかけて出荷サイズにしていくのだ。その育て方にも違いがある。深い海の上から吊るして育てるのは、日本の垂下方式。浅い入り江で杭をうち、その杭に載せた籠の中で育てる棚方式がタスマニアの一般的な方法だ。つまり、引き潮の間、牡蠣たちは水から出てお日様に当たる。この状態では餌を食べることができないのでその分牡蠣の成長は遅くなるが、逆に空気に晒されて元気で健康な牡蠣になるのだそうだ。
さて、涎が出始めたところで、タスマニアでの獲れたて牡蠣の直売スポットについて紹介しておこう。Barilla Bay Oyster Farmは、ホバート空港のすぐ近く。ここには、直営のりっぱなレストランもあるが、1階の店で直売所ならではの価格で購入ができ、殻開けのナイフやキルパトリックに不可欠の特製ウースターソースなども販売している。ブルーニー島で週末を過ごす場合は、島内のハイウエイ沿いにあるGet Shucked Oysterにて。更に、東海岸にお出かけの際は、コールスベイの手前9kmのハイウエイ沿いにあるフレシネ・マリンファームに是非立ち寄ってほしい。ここでは、剥きたての牡蠣に加えて、その場で蒸し上げたムール貝のボール盛がおすすめだ。

上の写真:左から 牡蠣養殖場の遠景、水から出た状態の養殖棚、アボリジニの貝塚
下の写真:左から 現場での牡蠣の試食1、2、バリラベイレストランの牡蠣三昧プレート


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