タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第31回日豪プレス 2011年3月号掲載  世界遺産の史跡 ポートアーサー

オーストラリア最大の監獄跡として知られるポートアーサーは、1830年に囚人の手により木材を生産する基地として開かれ、その後罪を重ねた極悪な男子囚人の懲罰用の収容所となった所だ。ホバートから95km、南東の端に隔離されたようなタスマン半島の中央部に位置し、吹き荒れる南氷洋にほど近い入り江の奥にある港湾の町でもあった。

1840年までには2000人以上の囚人と役人たちが、船を造ったり、木材、靴、衣服、レンガ、家具やなどを生産する基地となり、1853年に英国の流刑制度が廃止されると共に囚人の数は減少したが、1877年の閉鎖までに約12000人の囚人たちがこの地で刑に服したと言われている。閉鎖後は、多くの建物が取り壊されたり山火事により消失した。 その後、建物が売却され、新しい町に生まれ変わると共に、監獄としての過去のイメージをぬぐいさるために“カーナボン”の名前で呼ぶようになった。 観光がさかんになるにつれて、建物のいくつかはホテルや宿屋に改造され、1927年には再びポートアーサーの名前が復活した。そして、ポートアーサーの歴史的な価値が見直されると同時に政府が施設の買戻しを行い、1970年からすべての史跡を州政府の公園局が管理するようになったのです。2005年には、国立文化遺産の指定を受けました。

囚人史跡というと、暗くて恐ろしい監獄のイメージが先に立つかもしれないが、実際にこの場所を訪問した人々は意外な当地の明るさに感銘を受けるようだ。 日に映える紅色のレン砂岩の外壁、緑の芝生と園内を取り囲むユーカリの森、空の青と群青色の入り江などの対比が、鮮やかに目に映る。 園内をゆっくりと散策した後で、山火事で消失して外壁のみとなった教会跡に是非立ち入ってみてほしい。 石壁だけの窓に囲まれ屋根のない開放された空間には、なんともいえない雰囲気が漂っている。 暗い過去を忘れ去り、ゆっくりと静かに過ぎていく悠久のときの流れだけを感じさせるものだ。

2010731日、ユネスコの世界遺産委員会は、ポートアーサーを含むタスマニアの5ヶ所の史跡(コールマイン史跡、カスケード女囚刑務所跡、マライア島ダーリントン保護観察農場、ブリケンドンとウールマーズ邸)を、囚人史跡群として新しく世界遺産のリストに載せることを決定した。

上の写真:左から 刑務所棟の遠景、病院跡、秋の園内風景
下の写真:左から 教会跡の内部のレンガ壁、教会跡の外観と内観


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