タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第32回日豪プレス 2011年4月号掲載  「MONA」には もう行ったかな?

このところのタスマニアでの人々の話題は新設オープンした「MONA」のことだ。
MONAとは、Museum of Old and New Art のことで、タスマニアの富豪David Walshが金に糸目をつけないで作った新しいミュージアム。121日のオープン以来、1ヶ月間の入場者が5万人、年間で推定25万人は訪れるのではないかという大盛況を呈している。州外からの訪問客も多くホバートのホテルの稼働率が昨年同時期よりも10%アップしているとの話もある。
今回は、この話題のMONAについて紹介をしよう。

まず、ここの見ものは「入れ物」つまり博物館の建物だ。民間の博物館としては豪州最大のこの建物は、ビクトリアの有名な設計事務所Fender Katsalidisのパートナーのひとり、Nonda Katsalidisの設計による。Walsh氏が、彼に上限の予算を決めないで設計をまかせたものだという。外壁をコールテン鋼の赤いさび色の鋼板が覆い、まるで軍艦のような姿で川に面してそびえる。入り口が屋上部分に設けられて、地下3階までの3つのフロアを持っている。圧巻はこの3つのフロアの片側側面の上から下までを切りとおす砂岩の壁だ。つまりこの建物が作られた半島は3億年前の砂岩の岩盤でできており、この天然の地形、いや天然の模様をそのまま生かした構造になっているのだ。その他、西豪州の羊毛倉庫由来のリサイクルの木材や磨いたコンクリートの床など、この素晴らしさは、とにかく現場を訪れてみないとわからないだろう。

次の驚きは、案内の方式だ。入場の際に入り口でまず全員に渡されるのは、iPodだ。入場者は、このiPodGPSで自分の位置を確認し、表示されたその地点の作品についての解説を画面をスクロールしながら読み取る。同時に音声での解説も聞くことができる。窓の無い暗い空間に、作品ごとの照明があてられて展示がある。つまりその作品の場所には、いっさいの説明がなく、純粋に作品のみ照明に浮かび上がるしくみとなっている。

さて、作品のことであるが、これは評価が個人によって大きく分かれるようだ。名前の通りここには、エジプト文明の遺跡から発見されたような古代芸術と超現代的な芸術作品とが混在している。まさに、David Walsh氏の趣味で収集したコレクションで、ある意味驚きの連続ともいえるものが並んでいる。これらを○とするか、×とするかは、見る人次第ということだ。

このMONAへの訪問には、ぜひ船を利用してほしい。ホバートのサリバンコーブの船着場から12kmほど上流のダーウエント川に面した小さな半島まで、専用の双胴船によるクルーズが運行している。往復20ドルの料金で快適なリバークルーズを楽しみながらの訪問ができる。
注:2013年4月現在のフェリーの価格です。なお州外からの訪問者には別途お一人20ドルの入場料が必要です。タスマニア在住者は無料。

上の写真:左から クルーズ風景、コールテン鋼の外壁、入り口のある屋上部分
下の写真:左から 内部の砂岩の壁、導入の展示、落ちる水の反射を利用した作品


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