タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第4回 日豪プレス12月号掲載 デボンポートのケシの花

デボンポートはタスマニアの北の玄関口。この港にはメルボルンとの間を11時間で結ぶフェリー・スピリットオブタスマニアに乗って、他州の人々が数多く訪れて来ます。毎日午前7時、接岸したフェリーから各州のナンバープレートをつけた車たちがいっせいに動き出し、タスマニア各地の観光ポイントへと散って行くのです。

デボンポート、バーニーを中心とするタスマニア北部の海岸線は、農業に適した肥沃な赤色土壌の丘陵地帯で、伝統的な農業・酪農地域です。主たる産物はジャガイモ、玉ねぎ、人参、グリンピースなどの野菜ですが同時にケシや除虫菊などの工芸作物も栽培しています。 そのケシや除虫菊が開花期を迎え、この北部一帯の随所に花畑の美しい風景が展開するのがこの時期11月下旬から12月です。

ケシの花をいったいどうするのかと思われる向きもありましょう。もちろん、このケシはモルヒネの原料となるアルカロイドを生産するためのもの。タスマニアは豪州では唯一、世界でも6カ所しか許されていない薬用モルヒネ用のケシを栽培できる場所なのです。州内にある抽出工場との契約生産で、世界のモルヒネ需要のなんと50%を供給しているとも言われています。
除虫菊は、日本では蚊取り線香の原料としてよく知られている作物ですが、現在は天然由来の環境にやさしい農薬の原料として人気があり、抽出された農薬成分を米国やヨーロッパなどに輸出しています。放牧との混合、また野菜や工芸作物を輪作方式で交互に栽培する農業スタイルは当地タスマニアの大きな特徴です。

デボンポートからB19号線に乗ってシェフィールド方面に向かって南下してみましょう。この道路は人気のクレイドル国立公園に向かうルートのひとつでもあります。ハイウエイに沿って展開するピンクのケシと白い除虫菊のお花畑が各所で見られます。  澄み切った青空の下、ゆるやかにうねる丘陵地帯に、赤い土、緑の牧草とともにピンクや白色が点在する風景は、この地域ならでは、そしてこの季節ならではのものです。
道路際でちょっと停まって写真を撮るのは結構ですが、間違ってもケシの花畑に立ち入ってはいけません。生産はきびしい法律によって管理され、一般の人がパドックに立ち入ることもきびしく禁じています。


上の写真:左からケシの花畑、立ち入り禁止の看板、除虫菊の花畑
下の写真:左からデボンポート近郊の農業地帯、フェリーの入港の様子、シェフィールド近郊。


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