タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第43回日豪プレス 2012年3月号掲載 天国?パラダイスとローランド山

壁画の町として知られるシェフィールドからC136を南西に数キロ走ったところにパラダイスの村への分岐点がある。村というよりも集落といった方がいいかもしれない。初めてこの付近を走ったときに、空想上の地名でしかないようなこの名前の場所が実際に存在したことに驚いた。 しかし、何回か訪れるたびに、といっても通過するだけのことであったが、このマウントローランドの岩山の山麓に広がるこの付近の風景が、穏やかで、緑あふれ、まさに牧歌的という言葉を絵に書いたような美しい場所であることに気が付いた。

この名前は、この付近に入植した最初の人々によって付けられたもののようだ。彼らは敬虔なキリスト教徒で、一人の人物がある朝、朝日に輝くローランド山の姿を見て、まさしくこれがパラダイスだと叫んだことから、この地を彼の名前を取って、「Reuben Austen’s Paradise」と呼ぶようになり、後にパラダイスとなった。以来、タスマニアの中でも、ユニークな地名のところとして知る人ぞ知るところとなった。

ところでパラダイスの背景としてどっしりと存在するローランド山は、国立公園ではないがそれに準じた保護地域としてユニークな自然が保たれている。実際には、標高1233mのローランドに続いて、バンダイク山(1084m)、クロード山(1034m)などいくつかの峰が連なり、この景観はクレイドルに向かう途上の大きな楽しみになっている。この山の地質は非常に古いもので6億年から10億年までの太古の時代にできた堆積岩(珪岩)が、いったん風化侵食された後で、5億年前のオルドビス紀に、さらに礫岩として堆積してできたものとのこと。おそらくオーストラリア大陸がゴンドワナから分離するよりもはるかに古い古生代のことだ。

これらの山々の頂上にはいくつかのルートがあって登頂と共に縦走ができる。ローランドからは、北にバス海峡、西にはクレイドルマウンテン、ウオールズオブエルサレムの両国立公園、東にはベンローモンドの、そして南側にはウエスターンティアに続く中部山岳台地など360度の素晴らしい眺望が望まれる。夏には、この山の周辺の岩の上には、ピンクがかった白色のドライフラワーのような花弁をもつエバーラスティングの花が見られる。ただし、どのコースをとっても往復6時間程度を要するハードな山歩きになるのでなかなか気軽に挑戦するわけにはいかない。せめてパラダイスの周辺で車を止め、天国の風景を楽しもう。

上の写真:左から パラダイス近郊とローランド山風景
下の写真:左から 秋のパラダイス、春のパラダイス、シェフィールドから見たローランド山


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