タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第47回日豪プレス 2012年7月号掲載 西部の大砂丘 ヘンティデューン

冬のこの季節に西風吹きすさぶ西海岸の砂丘の話をするのはあまり適切とも思えないのだが、砂丘の形成にはこの西からの卓越風が不可欠であり、現在でも移動と形成を続けているこのヘンティ砂丘のことなので、それもまた良しといえるかもしれない。

タスマニアの西海岸に沿ってあるオーシャンビーチについてはすでにこのシリーズで一度取り上げている。長さ30kmに及ぶタスマニアで最長のビーチである。ヘンティーデューンはこのオーシャンビーチに沿って形成された海岸砂丘で、偏西風によって吹き寄せられた砂がおおよそ幅3km、長さ20kmに渡って広がっているユニークな場所である。

入り口はそれほどはっきりとしていない。
西部の港町ストローンから
B27のハイウエイを北に14kmほど移動したところに小さな看板がある。それが目印だが、うっかり高速で走っていくと見過ごしてしまうので要注意。ハイウエイの左側には松の砂防林が続いているので、道路からは砂丘の様子が全く見えないのだ。

看板を目印に左に入ると小さな駐車場があって、目の前に砂の斜面が登場する。砂丘の高さは、約
30m。踏み跡に従って崩れ安い斜面を苦労して登るとはじめて展望がひろがる砂丘の上に出る。展望は広がるが、この地点からは海は見えない。砂が飛び始める南氷洋に面したビーチまでは数キロメートルの距離があり、歩くと往復で23時間がかかるので、安易に歩き始めない方がいい。ウオーキングトラックは無く、自分の歩いた足跡がはっきり残っていれば良いが、強風で表面が常時変化して行く状況では出発点に戻ってくるのはきわめて困難だ。ただし、入り口周辺の砂丘を散策するだけでも充分楽しむことができる。少し歩くだけで踏み跡のない無傷の風紋の広がる場所がすぐに見つかる。過去に埋没した植物が化石となった場所や立ち枯れた状態でむき出しになった所もある。もっとアクティブにこの砂丘と遊びたい人には、サンドバギーのツアーに参加して、この砂の丘を走り回ることも出来る。

ヘンティ砂丘は、ユニークな自然の地形と同時に、数千年前からアボリジニーの生活の場であったことが知られている。今でも活動している移動砂丘という性格から、いつ突然に貝塚や石器などの生活の痕跡が登場してくるか分からず、またそれらが軟弱な地盤故に破壊されやすいということがある。砂丘の上を歩くときには、できる限り自然の姿を破壊しないように注意してほしい。

上の写真:左から 砂丘風景 三態
下の写真:左から オーシャンビーチ、ストローンの町、サンドバギーのツアー


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