タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第55回日豪プレス 2013年3月号掲載 キャンベルタウンの レッドブリッジ

 へリテージ街道と呼ばれるホバート・ロンセストンを結ぶ幹線道路の途中にキャンベルタウンの町はある。州の南北を結ぶ重要な道路のため、現在ではほとんどの町をバイパスで横を通過していくのだが、この町だけは真ん中の通りを通過していく。
レッドブリッジは南側の入り口にあるこのハイウエイに架かる橋だ。下を流れるのはエリザベス川。私自身、何回となくこの町を通過し橋を渡ってきたのだが、今まであまり注目したことはなかった。近くのロスの村やオーツランドと比較して、観光的なアトラクションにが少ないためだろう。しかし、最近このレッドブリッジが注目され立ち止まる人々の数が増えてきている。その理由のひとつは、隣接するブラックバーン公園に生えていた老いた大木が切り倒され、残った切り株に木彫が施されたこと。近くに住むチェーンソーの彫刻家エディーフリーマンの手によって精緻なタスマニアの動物や人物を刻んだ彫刻が完成したのは3年前の2010年。大木の木の根っこに直接バンドソーを入れて彫り進むといういかにも豪州的で大胆な手法だ。完成以来、ハイウエイを走る車からこの特異な造形に目を留めた多くの人々が立ち止まっていくようになった。
そして、もうひとつは、この橋の袂に長くアンティークの店として続いていた入植当時の建物がモダンなカフェ兼グルメストアとして生まれ変わったこと。その名も「レッドブリッジカフェ」。様々なタスマニアに産の食品素材のショップとともにキッシュやスコーン、パテなどを楽しめるランチスポットとして人気を集めるようになったのだ。

レッドブリッジの名前の由来は、その主たる材料に赤いレンガが使われているためであろう。ほぼ同じ時期に造られたロスブリッジの砂岩に対して、この橋は川の上流で取れる粘土で焼き上げたレンガをなんと150万個も使用している。1838年に完成した橋であるが、幹線道路にかかる橋の為に年間200万台もの車両が通過しているにもかかわらず、現在まで大きな修理を施すことなく維持されているというのは驚くべきことである。技術的な堅牢さばかりではなく、ゆっくりと車を止めて眺めてみると実に美しい姿をしている。周辺には大きな柳の木が茂り、水面には睡蓮の葉が広がって、忙しい幹線道路の橋とは思えないのどかな風景を楽しむことが出来る。
レッドブリッジカフェで、午後のティータイムを楽しんだ後は、是非この川の辺を散策してみてほしい。

上の写真:レッドブリッジ三態。
下の写真:左から、ブラックバーン公園の木彫、町の入り口風景、レッドブリッジカフェ


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