タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第6回 日豪プレス 2月号掲載 「眠れる水」 セントクレア湖

タスマニアで最も人気のあるクレイドル山・セントクレア湖国立公園は、総面積16万ヘクタールの広大な国立公園だ。北側の入り口クレイドル山には年間を通じて多くの人々が訪れるが、南側のセントクレア湖を訪問する人はまだ少ない。今回はこの湖と、その北岸にある静かな入り江を取り上げてみよう。

セントクレア湖は、豪州で最大の水深(
167メートル)を持つ氷河湖である。東西をトラベラーズ山脈とオリンパス山に挟まれた南北に細長い湖で、南岸シンシア・ベイから北岸のナルシサス・ベイまでは約14キロも離れている。かつて湖の周辺で生活していた先住民族のアボリジニはこの湖を『リーアウリーナ』、眠れる水、と呼んでいた。シンシア・ベイの湖岸に立っただけでもこの湖の神秘性を感じることができるが、できれば13回運行しているフェリー・ボートに乗って北岸のナルシサスの入り江を訪ねてほしい。
ナルシサスは「眠れる水」と言う名前が納得できる特別の場所である。

入り江には国立公園から流れ出るナルシサス川が静かに流れ込んでいる。船着場の木の床に座って湖面を眺めれば、湖水を渡る風と鳥のさえずりが聞こえるばかり。左には特異な形でそそり立つアイダ山の岩峰が、右には標高1449メートルのオリンパス山の連なりが見える。
南向きの入り江にもかかわらず、静かさとやわらかな光に満ち溢れているのは、南西からの強風をオリンパスの山々が遮ってくれているからだろう。

ここでは時として
20キロ以上の大きなバックパックを背負った人々と出会う。広大な国立公園を56日で縦断するオーバーランド・トラックを歩き終えた人々で、多くはこの湖をフェリーで渡り行程を完了する。65キロを踏破した疲れと充足感に溢れた人たちがフェリーを待ちつつしばしの休息を行う場所でもある。
常に豊かな水量を湛えるセントクレア湖の標高は737メートル。
ここから流れ出た湖水は、ダーウエント川となってはるばる
190キロを下り、州都ホバートの港に至る。
タスマニアでも
2番目に長くて大きい川で、発電、灌漑や上水道などタスマニアの人々の生活を支える重要な水資源ともなっている。

上の写真:左から湖岸の流木、ナルシサスベイ、フェリーに乗り込む人々
下の写真:左から シンシアベイ湖岸風景1、オーバーランドトラック途中の標識、シンシアベイ湖岸風景2

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