タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第60回日豪プレス 2013年8月号掲載 ヒューオン川と その流域

ヒューオン川はタスマニアの南西部を流れる川で、全長170km、サウスエスク、ダーウエント、ゴードンに次いで、タスマニアでは4番目に長い川である。 源は、いまだに復元の声のあるペダ湖をせき止めているスコットピークダム。 ペダ湖の水をゴードン湖に流し込むためにこのダムが造られて以来、ここがヒューオン川の源となった。タスマニア西部を流れる川の例に漏れず、この水もタンニンで赤く染まっている。
西部のボタングラス湿原を由来とする植物性のタンニンが溶け込んでいるためである。

ホバートから南西方向に下る6号線のハイウエイ;サザンアウトレットで丘を2つほど越えていくと、そこはもうヒューオンバレーだ。 中心の町ヒューオンビルを通過したところに大きな橋がありこの川を渡る。更に南下していくと、ゆったりと優雅に流れる川幅の広いヒューオン下流域の風景が広がってくる。 ヒューオンバレーは、古来タスマニアのリンゴの産地で、現在でもタスマニアのリンゴの80%が生産され、ハイウエイに沿って果樹園や保管用の冷蔵施設が多数登場し、所々に無人の販売所も目に付く。やがて、通過するフランクリンの町では、木造船の造船技術研修センターを忘れず立ち寄ってみてほしい。このセンターの船着場には修理を待つ木造船たちが係留され、その姿が鏡のような川面に映り込みこの付近の風景を特徴付けている。更に下ると、ポートヒューオン。20世紀の初頭、ヨーロッパ向けのリンゴが直接積み出された港湾施設で、現在でも残る埠頭にはこの下流域で養殖されたサーモンを加工する工場がある。そう、この川はいまやタスマニアの水産業の柱になるサーモン養殖の発祥の地で、高台からは各所に設置された巨大な生簀群を展望することが出来る。

ヒューオンの上流域を見るためには、ジーベストンを右折してタフューンの森林保護区に向かおう。  ユーカリの森に囲まれた曲がりくねったハイウエイを40分ほど走るとエアウオークで知られるタフューンに到着。ここで野生的なヒューオン上流部の流れと出会うことができる。この付近の河岸には巨大な流木が堆積し、大雨の後には増水して一気に野性の川となることが想像できる。河岸に沿ったレインフォレストの中の散策路をあるけば、苔むした南極ブナの大木と共に、固有の銘木ヒューオンパインとの出会いもある。 もちろんエアウオーク最上部、地上からの高さ50mの突き出し部分から見下ろすこの川の展望はまさに野生的で素晴らしい。

上の写真:ヒューオン下流域と上流のエアウオーク付近の赤い川
下の写真:左からエアウオーク突き出し部分、サーモン養殖場、ジーベストンの森林博物館


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