タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第61回日豪プレス 2013年9月号掲載 ヒューオンバレー2  ハーツマウンテン

先月取り上げたヒューオンバレーの今ひとつ重要なアトラクション、ハーツマウンテンが今回のテーマだ。車で1時間半、ホバートから最も近い世界遺産の国立公園である。ジーベストンの町で小休止の後、タフューンに向かう道路を約15分走ったところに国立公園への分岐点がある。これを左折して30分ほど未舗装の山道を上り詰めると終点のカーパークに到着する。ここを起点にしていくつかのハイキングトラックがスタートするため、入山登録のブースとトイレ、案内板などが設置されている。

このカーパークの標高は850m、最も高いハーツマウンテンの頂上が1255mで、それほど高山というわけではないのだが、南西部に位置するため年間を通じて南西からの冷たい偏西風に見舞われるところ。冬場は雪も多く、長距離のブッシュウオーキングには注意を要する地域だ。
18971127日、ジーベストンの町を造ったOsborne Geeves氏と彼の3名の息子と従兄弟の一行が西部への探検行の帰りにブリザードに遭遇、このカーパークの近くにあった山小屋に到着する直前に、息子の一人Arthurと従兄弟のSideny2名が低体温症で亡くなるという遭難事故が発生した。タスマニアは年間を通じて無霜期間のない場所と言われている。夏場であっても標高の高いところでは雪に遭遇することがあり、装備には十分注意しておくことが必要な所以だ。

この国立公園の見所は、「デビルの背骨」と名付けられた粗粒玄武岩の脊梁と、その山麓に点在する湖沼群であろう。中でも、オズボーン湖トラックは往復で1時間弱、一日ツアーでの訪問には最も手軽なコースだ。カーパークを出発し、氷河で削られた草原を見ながら整備の良い木道を歩く。トラック沿いの湿原には、野生の草花も多く、特に1月に咲くユリの仲間ミリガニア(Milligania densiflora)は固有種で他の場所ではなかなか見られないものだ。
今ひとつ、ハーツ道路を上り詰めた入り口部分にワラタ展望台がある。11月後半から12月にかけて、タスマニアのワイルドフラワーの象徴的存在・タスマニアワラタの赤い花が周辺に咲き誇る場所だ。入り口から100mほど歩いた先の展望デッキに立つと、ヒューオンバレーからホバート後方のウエリントン山系に至る雄大な景色が展開する。直下には、滝とその渓谷に沿ったレインフォレスト、彼方には過去の山火事を物語る白い枯木の群が林立するユーカリの森が広がる。この展望台に近く、トイレとピクニックシェルターが完備されていて、昼食休憩にも最適の場所だ。このワラタの花の季節に合わせて是非訪問してみよう。

上の写真:左から オズボーン湖と「デビルの背骨」、オズボーントラック、ワラタの花と「デビルの背骨」
下の写真:左から 公園内の案内板、ワラタの花、ワラタ展望台からの展望


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