タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載するコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第65回日豪プレス 2014年1月号掲載 クレイドルの 新設ボードウオーク

今回のテーマはクレイドルバレーボードウオーク。「新設」としたが完成してすでに8年以上経つ。それまで未舗装の車の道路しかなかった国立公園入り口・ロニークリーク駐車場間を、歩いていける木道が完成したのです。現在でも意外に歩く人の少ないコースなので、敢えて新設としてご紹介をする。コースは、インタープリテーションセンター(旧ビジターセンター)の裏手をスタートして、オーバーランドトラックの出発点になっているロニークリークまで、延長5.5km(約2時間)のすべてボードウオークで作られた歩きやすいトラックである。

訪問客数の増加に対して世界遺産の環境の保全を図るため、2007年から新しいマネジメント計画が導入された。その一環として、シャトルバス方式が導入され、車での訪問者は入り口ビジターセンターに併設された駐車場に車を置いて、シャトルバスに乗り換えて公園内に入るようになったのだ。その他、ダブ湖展望台にあるトイレの下水施設の改修や自動車道路の簡易舗装などが行われるとともに、この新設ボードウオークが作られたのである。

今年の夏にクレイドルマウンテン国立公園を訪問の折には、シャトルバスで展望台まで行った帰りに、このボードウオークを歩いて入り口まで戻ってみましょう。

ロニークリークから中間点のスネークヒルまでの間は、ダブ湖から流れ出るダブリバーの流れに沿ったコースで、ところどころに橋が設けられてタンニンの泡が浮いた赤い水の流れと共に河岸に沿って生えるペンシルパインの樹木が観察できる。スネークヒルから終着点までのコースは、ボタングラスとコーラルファーンの草原とユーカリの林の対比が素晴らしい。1月のこの時期はコーラルファーンの黄金色の新芽が草原を埋め尽くし、そこに立つ枯れたユーカリの白い姿とのコンビネーションがとても面白い。ゴールの少し手前のボタングラスの草原で振り返ればクレイドルの姿も展望できる。

最後に、歩いている人からは見えないこのボードウオークのもうひとつの重要な役割についてお話しましょう。この木道の下には3つのパイプが設けられています。一本は送電、一本は画像送信、一本は下水管。下水管は、公園内のトイレから出た廃水を公園の外に排出するため。画像送信ラインは、ダブ湖展望台の様子を常時ビジターセンターのモニターに送信し、同時に公園局のウエブサイトを通じて世界中の人が閲覧できるようにするため。つまりこのボードウオークは国立公園の環境保全のための重要な役割を負っていると言う訳なのです。

上の写真:左から クレイドルボードウオークの入り口案内標識とボタングラス草原のウオーク部分
下の写真:ボードウオークから見えるクレイドルの雄姿、ダブリバーとコーラルファーン草原のユーカリ


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