タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載するコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第66回日豪プレス 2014年2月号掲載 トピアリーの町 レイルトン

トピアリーとは、生きている樹木を装飾的に刈り上げて様々な造形にしたものをいう。今回は、トピアリーの町として話題になっているレイルトンを紹介しよう。壁画の町として知られるシェフィールドからほど近い、B13号線上にある小さな町でやはりデボンポートやロンセストンからクレイドルマウンテン国立公園に向かう途中の小休止にぴったりの場所である。

町中に描かれたシェフィールドの壁画に対抗するように、この町の通りや公園には数多い労作のトピアリーの作品が設置されている。針金で作ったフレームの基に樹木を植え付け、育ってきた葉っぱや枝を目指す形に刈り込んでいく。あくまでも生きている樹木で作る造形なので、木の成長と共に常時形を整えていく必要がある。中にはまだ製作途中と思われるものも多い。この町のホームページに掲載されている案内地図によれば、全部で37箇所、作品数で130点以上が設置されているというから驚く。

このトピアリーの町の始まりは1999年。二人の地元の商店主がこの町にどうやったら旅行者が立ち寄ってくれるだろうかと話し合った時、当時ホバートに向かうハイウエイの途中に古いトピアリーが残っていて、子供たちが長旅の途中でものすごく興奮して喜んだことを思い出した。ひょっとすると、トピアリーの町というアイデアは面白いのではないかと考えた一人が、早速自分の店の前に、作品作りを始めた。「古い鋤で働く農夫と馬」というタイトルでこの地域の開拓者をテーマにしたものであった。 続いて、ブッシュレンジャーの「Ned Kelly」が別の通りに、「Crocodile」がガソリンスタンドの前に作られるに及んで、町の住民から多くの賛同者が現れ、中心部の戦没者記念碑をこのトピアリーで造る事になった。かくして一人の商店主が始めたトピアリー作りのアイデアが町のプロジェクトとして推進されることになったのである。

作品群の中で見落としてならないのは、町の中心部に設けられた「クレイドル国立公園パドック」。ウオンバットやデビル、オウムなど国立公園に生息する動物たちがひとつのパドックの中にまとめられている。面白いのは「唯一の生きているタスマニアタイガー」。大作のひとつは、ティルームに設置された「親子の像」。これは40年前にサーカスから逃げ出した象の話を元に作られたもの。この町のHPを覗くと、フレーム作りから樹木の植え付け、完成に続く親子の像の製作過程が写真付で紹介されている。完成しても、生きている樹木による作品である以上、日々の手入れが不可欠で維持していくその苦労がしのばれる。

上の写真:左から 最初の作品、クレイドルパドック、親子の象
下の写真:親子の象の製作過程 (写真提供 レイルトン)


このページのトップに戻る

 
タスマニア再発見スタート:      バックナンバーのページに戻ります


このコーナーへのご意見・お問い合わせは tasinfo@ajpr.com.au までどうぞ。



AJPR
会社概要
よくある質問
人材募集
メインページ

タスマニア情報
タスマニアについて
気候について
タスマニアの植物
お勧めレストラン

ご予約とご相談
計画を立てる前に
モデルプラン
ご予約の手順
現地参加の一般ツアー
現地のハイキングツアー
宿泊施設のご案内
レンタカー ガイド
フェリーのご予約
ワイン通販
プランフォーム