タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載するコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第68回日豪プレス 2014年4月号掲載 北の州都 ロンセストン(その1)

タスマニアの州都ホバートとほぼ時を同じくして開設された町、ロンセストン。 豪州の歴史の中でシドニー、ホバートに次いで3番目に古い歴史を持つ。

私が、24年前に初めてタスマニアに来て住んだのがこのロンセストンであった。野生の島のイメージでやってきたけれど、ここにははるかに文化的で、暖かな人間的な雰囲気があった。大きくはないが、小さ過ぎず、生活の基盤は完備され暮らしやすい適度なスケール感を感じさせる場所という印象を持って4年間を過ごした。その後に、家族一同でタスマニア永住を決意した背景には、この町での生活を通じて感じた何かがあったのだと思う。

北部ロンセストンに住む人々は、ちょっとした対抗心があって、南のホバートとは一線を隔す風潮がある。昔からロンセストンを気に入った人々はこの町を離れず、ホバートなんぞもってのほかという意識があるのだ。たとえば、ビールの銘柄。ホバートで飲まれるカスケードに対し、ロンセストンではもちろんボグス。カスケードは、豪州最古の醸造場として有名だが、ロンセストンのパブにはカスケードの看板は無く、飲む人もいない。政治の中心ホバートに対し、経済の中心ロンセストンといった気概があるのかもしれない。タスマニアは、スーパーファインと呼ばれる極細高級ウールの生産地として知られるが、ロンセストンは長くこの高級ウールの集散地で、毎年2月に歴史的な建物アルバートホールで行われるオークションには世界のバイヤーたちが集まり、毎年世界最高値のウールが落札されている。
話は変わるが、このオークションで毎年最高値を落札していたのが大阪にある藤井毛織という会社で、この会社とのつながりから、ロンセストンは1986年に大阪池田市と姉妹都市関係を結んでいる。数多い豪州と日本の姉妹都市の中でも3番目に古い歴史のある繋がりである。昨今、ウールの市場は低迷し、この数十年続いてきたオークションもタスマニアを離れてメルボルンで開催されることになった。ロンセストンが若干さびしいムードに包まれているのはこんな背景があるかもしれない。

ロンセストンを訪れたら、町の中心部にある旧中央郵便局の辺りを散策してみてほしい。高い時計塔の煉瓦の建物に並んだ白いタウンホール、その向うには教会やシティパークの緑の木立などが展望でき、古びたガーデンシティーの落ち着いた趣を感じることが出来る。
ロンセストンの印象について、かいつまんで話してきたが、今回から3回にわたり北の州都ロンセストンと周辺の見所を紹介していこうと思う。

上の写真:左から アルバートホール、町を見おろすハイウエイの入り口、タウンホール
下の写真:左から 古い町並み、中心部のモール、シティーパーク入り口


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