タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社代表の千々岩 健一郎が同紙に連載する新しいコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第7回 日豪プレス 3月号掲載 西風吹きすさぶ オーシャンビーチ

オーストラリアの歴史学者ジェフリー・ブレイニーの名著「距離の暴虐」の冒頭に登場する「吼える40度帯」とは、強い西風が常に吹き渡る南緯40度線のことである。帆船時代の囚人運搬船は英国からこの偏西風に乗ってタスマニアにやってきた。
今回は、この西風が年間を通じて吹き寄せるタスマニアの西海岸オーシャン・ビーチを取り上げてみよう。

オーシャン・ビーチは、ゴードン・リバー・クルーズの出発点ストローン港の西側から北に向かって40キロほど続く長大なビーチだ。ストローンの西側出口にある標識に従って未舗装道路を15分ほど走ると、展望デッキと、ビーチに下りて行くポイントがある。世界遺産のリバー・クルーズを楽しんだ後は忘れずに訪れて欲しい、壮大な海岸だ。

南氷洋に面するこのビーチから西を望めば、アフリカ大陸まで数万キロに及ぶ大海原。冷涼な西風に吹かれながら北方に広がる海岸線に目を向ければ、荒涼たる風景が延々と続く。郷愁にひたるというよりも、何か得体の知れない神秘性を感じるスケールのある風景だ。事実、この海岸に正体不明の巨大な怪獣の残骸が打ち上げられたことがあり、その様子は新聞でも報道されている。 またある時は鯨の群れが大量に押し寄せ、ある時は長さ数メートルの巨大イカが発見されたこともある。 ビーチ沿いにピンクの花を咲かせる多肉植物ピッグ・フェイスは南アフリカ原産だ。かってこの大海原を越えてはるばる渡ってきたものであろうか。

このビーチ沿いにはマトン・バードとして知られるハシボソミズナギドリのコロニーがある。北半球のベーリング海のあたりから毎年15000キロに及ぶ長距離をものともせずやってくる渡り鳥で、このオーシャン・ビーチに巣を作り雛を育てる。日が沈むころには沖合での給餌活動を終えた群れが海岸の土手に作られた巣穴に戻ってくる様子を観察できる。薄暗くなった天空からいっせいに舞い降り、巣穴の入り口を閉ざしている砂を激しい羽ばたきで吹き飛ばしながら餌を待つ雛のもとに帰ってくるのだ。3月は雛たちが成鳥よりも大きく成長していくシーズン。
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月後半には巣立ちを終え、再び北半球に向けての長い渡りの旅に出発する。

上の写真:晴れた日のオーシャンビーチの様子
下の写真:海上でえさを探す鳥の群れとハシボソミズナギドリ(タスマニア州公園局提供)

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