タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社元代表の千々岩 健一郎が同紙に連載するコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第76回日豪プレス 2014年12月号掲載 深紅の女王 ワラタ

スケールの大きい西オーストラリアのワイルドフラワーに対抗するつもりはないが、タスマニアにもユニークで素晴らしい野生の花々が多数ある。その中で、タスマニアを代表する花といえば、ワラタであろう。正式には、タスマニア・ワラタ。11月の終わりから12月にかけて標高の高い国立公園(標高700から1000M)で、深紅のあでやかなその姿が登場する。どちらかといえば地味なワイルドフラワーの多いタスマニアでは、ひときわ色彩の目立つ女王的な存在である。

タスマニアワラタは、南半球に多いプロテアと同じ仲間のヤマモガシ科の植物である。ガクの変形した筒状突起が集まったその花のスタイルは極めて特徴的である。ヤマモガシ科には、バンクシア、グレヴィレア、ハケアなどの属が含まれていて、いずれも同様のユニークな花の特徴がある。 
シドニーオリンピックのメダリストのブーケに使用されたNSWのワラタと同属であるが、ずっと素朴でタスマニアにしかない固有種となっている。 タスマニアワラタは潅木なので、大きいものでは高さが3メートル位にもなり、木の上から下まで無数に花が付いている満開状態では、離れたところからもすぐに分かる。クレイドルマウンテン国立公園の入り口手前の道路沿いにはこの木がたくさんあって、11月の後半あたりから鈴なりのワラタの様子が車の中からも観察できる。
12月には入ると、標高の高いダブ湖周遊サーキットの北岸付近のワラタが見ごろになる。いつかこの欄でも取り上げたボードウオーク沿いでも多数のワラタが観察できるので、クレイドルを訪問するのに最もお勧めのシーズンといえる。
ホバートから近いマウントフィールド国立公園では、有名なラッセル滝の周辺では難しく、未舗装の曲がりくねった道路を公園上部まで登っていかないと登場して来ないが、同様にホバートから近いハーツマウンテン国立公園には、この花の名前が付いた「ワラタ展望台」があり深い谷の展望とともにこの花を間近に観察できる。ホバート中心部からもっとも簡単に観察できるのは、ウエリントン山だ。中腹1000mのシャトー付近まで登れば、白い花をつけたハケアの仲間ニードルブッシュと共にワラタの花が観察できる。 
夏のタスマニア旅行では、ワラタの花を代表とするワイルドフラワーの観察をぜひお楽しみ下さい。

上の写真:ワラタの花 三態
下の写真:左から同じヤマモガシ科の マウンテンロケット、バンクシャー、ニードルブッシュ(ハケア)


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