タスマニア再発見

豪州国内で毎月発行されている日豪プレス紙と同時掲載でお送りする新特集
当社元代表の千々岩 健一郎が同紙に連載するコラムです。
タスマニアの魅力を新しい切り口で紹介するこのコーナーをどうぞお楽しみください。

第78回日豪プレス 2015年2月号掲載 改修工事完了 ホーイ岬トラック

今回はタスマン半島国立公園の断崖の上を歩くホーイ岬トラック(Cape Hauy Track)を取り上げます。
現在、タスマニア州の国立公園局が中心になって進めている、Three Capes Trackプロジェクトの一部分を構成するトラックで、その初期の段階として最近その改修工事が完了しました。

Three Peak Trackとは、オーバーランドトラックと同様の宿泊型長距離ウオークのサーキットコースで、タスマン半島の3つの岬:ホーイ岬、ピラー岬、ロール岬を数泊かけて歩く合計82kmに及ぶ長距離コースです。タスマニア観光の新たな吸引力になるべく期待されている計画で、ホーイ岬を中心とする最初のステージは、今年の11月ごろのオープンに向けて工事が進行中です。

ホーイ岬トラックの現在のスタート点は、ビーチに沿ったキャンプ場として人気のあるフォートエスクベイです。ポートアーサーに近いタスマンハイウエイから未舗装の道路を10km以上走ってようやく到達します。トラックはこのキャンプ場の中の船着場付近を出発して、岬の先端まで片道4.7km。標準タイムは往復4時間。昼食時間や途中での写真タイムを含めるとまず往復5時間を見ておくといいでしょう。以前は、玄武岩のごろごろした歩きにくい部分もありましたが、改修のおかげで階段状に整備され、大幅に歩きやすいものとなりました。山火事跡の顕著な登り道を1時間ほど歩くとピラー岬に向かうトラックとの分岐点に出ます。標高は180mぐらいでしょうか?この中間休憩ポイントを過ぎると、はるかな断崖の岬先端を見下ろす下り道となり、いったん100mほど下りますがその後再び登り道になって粗粒玄武岩の柱状節理の断崖の上を歩いて進みます。トラックのすぐ横は高さ80mの切り立った岸壁です。手すりも柵もないトラックですので、覗きこむと岩に砕ける白波が見えます。岬の先端部分にと到達すると、ランタンと呼ばれる2つの巨大な岩の島と、その手前にあるトーテムポール、キャンドルスティックと名付けられた岩の塔が見えます。この岬はほぼタスマン半島の東側に突き出していますので、左右は海、右の彼方にはピラー岬、左の彼方にはイーグルホークネック方面が展望できます。

夏場のコースの途中では、紫色の鮮やかな野性ラン、サンオーキッドを探してみてください。また好天のコースの途中では、ハリモグラと遭遇することもありましょう。岬の先端からは、アルバトロスやシロハラウミワシが旋回する様子が観察できるかもしれません。

上の写真:ホーイ岬 トラックの様子
下の写真:トラック上で見つけた花 左からギニアフラワー、サンオーキッド、ピンクのバウエラ


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