タスマニアの状況と今後の見通し

タスマニアでも国の方針を受け、5月11日より規制緩和の導入が始まりました。タスマニア州政府は6月15日にステージ2、7月13日にステージ3への移行を目指していますが、5・6月のステージ1では状況を見ながら細かく緩和がされる見込みです。緩和策の大きな要点は人数の拡大と各種事業の営業再開、施設の受け入れ人数の拡大になります。簡単に言うと現在規制されている外出時や家外の最大人数を2人から10人、50人、100人まで引き上げ、それに伴い飲食店やリクリエーション、図書館等の施設の利用人数を増やしていくことになります。しかしながら州政府の施策も手探り状態である為に各段階での詳細については実際にその時にならないと分からないというのが現状です。加えて規制や情報の範囲が多岐に渡りすぎているため、一部の緩和が別の規制で相殺されていたり、隣接する自治体や管轄省庁で対応が違ったりと現地人でもすべてを把握できているわけではありません。

例えばステージ1により国立公園や王冠領が利用できるようになりました。が自宅から30㎞圏内のみとなっている上、在住している市町村から出ないことが推奨されてるので実際には行けない…などです。

また一番の問題となるのは越境に関してです。タスマニアは現在半封鎖の状態にあります。住民や物流など必要な理由以外で入州することが出来ず、また出来たとしても14日間の強制隔離が必要となっています。先日から自宅隔離に緩和されましたが、この規制はステージ3でも継続される見込みとなっています。また、移動制限の為に各航空会社も本土との通常便をほぼ停止しています。大手カンタス、ヴァージンなどは6月末もしくは7月までは現状維持としていますが、その後もしばらくは運行を見合わせるのでとの見方が強く行先が見えていません。

とはいえ、一人一人の協力の元に少しづつではありますがいつもの日常に戻りつつあることも事実です。コロナ自体が落ち着きを見せて来た今、経済的な壊滅を避けるために各種産業からは早期の規制解除の声も上がり始めています。第二波の到来を抑えつつ、経済的回復を目指す佳境に入ってきているのではないでしょうか。また時期をあけて、タスマニアの状況をお知らせします。

5月22日

タスマニア紀行

COVID-19: タスマニアとオーストラリアの現状2

Images courtesy of Tourism Tasmania:

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