新年明けましておめでとうございます。

新年最初の記事は前回から約２ヶ月ぶりのコロナアップデートです。タスマニアの状況は二転三転とし、日々状況が変化しています。

現在までの経過と状況

以前の記事でも書いたよう「ワクチン接種率８０％以上」を達成したことによりボーダーオープンに踏み切った各州（一部を除く）。タスマニアも州政府の宣言通りに他州より遅れて１２月１５日に州境をオープンさせました。オープンとはいえ、実質的には州間の移動に係る規制を緩め、旅行者を含めた一般の移動を簡潔にしたといった方が正しいでしょうか。タスマニア州の定める地域感染レベル「エクストリーム」「ハイリスク」はワクチン接種証明とＰＣＲ検査の陰性証明、それ以下の地域はワクチン接種証明のみで入州できるようになりました。タスマニア居住者については７日間以下であれば地域感染レベルに問わず検査無しで往復できるということで、クリスマス・年末年始に向け、経済的にも活性化を狙ったものだと思われます。

ただし、１１月に発生した新ストレイン”オミクロン”の感染力は当初の想定を遥かに超え、タスマニアを含めたオーストラリア全体で猛威を振るっています。ボーダーオープンを実施した後、年末年始には大きなイベントや大多数の移動のため、爆発的に新規感染者が増えています。昨年１１月までは多くでも数千人、平均すれば日に数百人程度だった新規感染もこの２週間程は日々記録を更新、数万人単位で感染が認められています。感染率に関して言えば、検査人数の1/4に陽性反応が出ています。多くの場合は自宅隔離ですが、病院やホットラインも逼迫しているのが現状です。

ただし、日本・韓国・シンガポールの3ヵ国については国籍を保有し、自国からの直行便で指定空港に入国する場合は隔離無し（出発３日以内のPCR陰性証明とワクチン接種証明要）というトラベルバブルの特別措置は今日現在変更がありません。

タスマニア紀行

COVID-19: タスマニアとオーストラリアの現状9

Images courtesy of Tourism Tasmania:

COVID-19:　タスマニアとオーストラリアの現状9