3月末から続くコロナ禍、未だに行先の見通しが立たずに州境の閉鎖も延長が繰り返されるばかり。タスマニア州政府は少なくとも12月まで現状を維持すると発表しています。。。

とはいえ、僕らを含めた地元の人たちの生活はかなり落ち着きを取り戻し、日々の生活を送っています。あまり明るくない記事や現地事情をお伝えすることが多かったですが、沈んでばかりもいられません。もちろん、今までのようにタスマニアの見どころやコロナの情報も随時投稿していきますが、今回からは少し趣向を変えて地元の生活に密着した記事もお届けしたいと思います。それでは早速本題に。

長い間日本を離れて生活をしていると、自分の常識が日本のそれとズレている事が結構あります。特に僕たちガイドは日本のお客様と接するので、フッとした一言に逆カルチャーショックを受けることも多々。ある意味、「ああ、自分はすっかりタスマニア人なんだな」と思う瞬間でもあるのですが。さて、今回はそんなよくある一言、「タスマニアって犬少ないですね？」の話。初めて聞かれたときは思わず「えっ？メッチャいますよ！」と素で返してしまいました。

我が家でも飼っていますし、家の近所では3軒に2軒は飼っているのでむしろ日本より多いと思っていたんですが。。。よくよく聞いてみると散歩している犬が少ないとか、犬小屋を見かけないとか。それでようやく日本とこちらでは飼い方が違うという事に気が付きました。

オーストラリアでは約60％の人が何らかのペット飼っているそうです。飼育犬は全国で約500万頭！5人に1人が犬を飼っている計算ですね。ではなぜ、見かけないのでしょう？

タスマニア、というかオーストラリアの場合、一般的に庭が広い家が多いので基本的には裏庭で放し飼いが殆ど。室内に入れるかどうかは飼い主さん次第ですが、リビングくらいには入れる人も多いです。因みに我が家では全面開放なので掃除が。。。また、こちらでは余程のことが無い限り犬を繋いでおくことは法律で禁止されています。なので日本のように家の前に犬小屋があって犬が繋がれているという風景はまず見ることがありません。加えて、こちらでは多くのオープンスペースが散歩用に開放されています。ビーチやスポーツグラウンド、広場などが利用できるので、わざわざ街中を散歩させる人が少ないのも観光で来られる方が犬を見かけない理由でしょう。

タスマニア紀行

犬を見かけない？タスマニアのペット事情

Images courtesy of Tourism Tasmania: